カイリー・ジェンナー、自身のメイクアップブランドのコティ株式6億ドルの買い戻しを検討

（ブルームバーグ） -- カイリー・ジェンナーは、3年前にコティ社に売却した化粧品ラインの所有権を取り戻すことを検討していた、と事情に詳しい関係者らによると、これは世界最大手の美容会社と美容会社の関係がいかに悪化しているかを示しているという。エンターテインメント業界で最も有名な家族の緊張が高まっている。

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関係者らによると、ジェンナー氏はここ数カ月、コティ氏が２０２０年に６億ドルで買収したカイリー・コスメティクスの株式５１％を買い戻そうと非公式に協議してきたと、非公開の事柄であるため匿名を条件に語った。 関係者によると、価格や評価を巡って意見の相違があったという。

ジェンナーの異母妹であるキム・カーダシアンも、コティが同年に2億ドルで購入することで合意したスキンケア製品「SKKN by Kim」の株式20％を買い戻す交渉を行っている。 彼女らの考え方に詳しい関係者２人によると、女性２人はコティ社のブランド管理のやり方に不満を表明しているが、同社の監督のどの側面に彼らが反対しているのかは正確には明らかではない。

コティの広報担当者はコメントを控えた。 ジェンナーとカーダシアンの代理人はコメントの要請に応じなかった。 カーダシアンが少数株を買い戻そうとしているというニュースは、7月にウォール・ストリート・ジャーナルによって初めて報じられた。

7月の投資家向けプレゼンテーションで、コティ氏は、メイシーズ・インクの店舗での存在感の拡大、ドバイ市場への参入、そして新しいカイラッシュ・マスカラの発売により、カイリー・コスメティックス社の化粧品売上高は前四半期に2桁パーセント増加したと述べた。 同社は特定のブランドの売上高を公表していない。

グローバルブランド

リアリティ番組やソーシャルメディアを通じて有名になったカーダシアン・ジェンナー家は、当時同社の最高経営責任者だったピエール・ラビーズ氏が取引交渉を開始した2019年以来、コティとの関係が指摘されている。 当時、コティは、ジェンナーにクリエイティブなコントロールをある程度保持させながら、カイリー・コスメティックス・ブランドを世界に広める計画の概要を説明した。

ラビーズ氏はジェンナー氏との取引直後に辞任し、コティ社とその筆頭投資家であるJABホールディング・カンパニーの会長であるピーター・ハーフ氏がCEOに就任した。 CoverGirl や Max Factor ブランドでも知られる同社は、その後カーダシアンとの契約を締結した。

この 2 つの投資は、コティが家族の膨大な人気ファンを長期的な成長に活用できるかどうかに賭けた 8 億ドルに相当します。 現CEOのスー・ナビ氏は、2020年9月に就任した際にその取り決めを引き継いだ。彼女は、大衆市場と高級価格帯の両方で同社のスキンケアとフレグランスの提供を拡大することに注力している。

コティ株はウォール街の売上高予想を繰り返し上回り、今年に入って35％上昇した。

コティがカイリー・コスメティックス社の過半数の株式を保有していることは、ジェンナーが事業を買い戻すにはカーダシアンよりもはるかに大きな経済的ハードルに直面していることを意味する。 ジェンナー氏が自身の名前を冠したブランドの管理方法に同社の不満を持ち続ければ、コティ氏は売却交渉に応じる動機になる可能性がある。

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